私がよく行くコンビニでは「いらっしゃいませ」ではなく、「こんにちは」と言われる。
もちろん常連であるし、顔見知りなので、顔を見れば笑顔で「こんにちは」なのだが、そういうのって、意外とレアなケースだ。
他のコンビニでは「こんちには」なんて言われないし、雑談することもない。
ただ、商品を買い、お金を払う。
もちろんそれで商売は成り立つのだが、そこに情緒というものはない。
ふと考えてみてほしい、コンビニに行って、ただ商品を買うだけのお店と、顔を見ては「こんにちは」と言い合い、ちょっとした雑談なんかをして、「今日も頑張ってくださいね」なんて励まされて見送られるお店。どっちが「気持ちいい」だろうか。
状況にもよるけれど、多くの人は後者だと答えるだろう。
注文がタブレットになり、ロボットが料理を運んでくるようになった現在、どこか社会では「接客」というものがおろそかになっている風潮がある。
そういった飲食業界の中で生き残るにはどうしたらいいか。タブレットではなくてスマホで注文できるようにするとか、配ぜん用のロボットを導入するとか、まあいろいろあるだろう。
でもそこで、「スタッフの接客力を伸ばす」という選択肢もあって良いのではないだろうか。
私は現在伊豆に住んでいますが、冒頭のコンビニに行くためにわざわざ車で40分走らせて行くこともある。
飲食店での一番の「売り」は「料理」であり、「味」であることは間違いない。
けれど、そこに「接客が良いお店」というプラスアルファがあったら、さらに強くなれるのではないだろうか。
売上は「人」から生まれる。そういうことをもう一度考えていきたい。
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