コラム#1 売上は「人」から生まれる

コラム

 私がよく行くコンビニでは「いらっしゃいませ」ではなく、「こんにちは」と言われる。

 もちろん常連であるし、顔見知りなので、顔を見れば笑顔で「こんにちは」なのだが、そういうのって、意外とレアなケースだ。

 他のコンビニでは「こんちには」なんて言われないし、雑談することもない。

 ただ、商品を買い、お金を払う。

 もちろんそれで商売は成り立つのだが、そこに情緒というものはない。

 ふと考えてみてほしい、コンビニに行って、ただ商品を買うだけのお店と、顔を見ては「こんにちは」と言い合い、ちょっとした雑談なんかをして、「今日も頑張ってくださいね」なんて励まされて見送られるお店。どっちが「気持ちいい」だろうか。

 状況にもよるけれど、多くの人は後者だと答えるだろう。

 注文がタブレットになり、ロボットが料理を運んでくるようになった現在、どこか社会では「接客」というものがおろそかになっている風潮がある。

 そういった飲食業界の中で生き残るにはどうしたらいいか。タブレットではなくてスマホで注文できるようにするとか、配ぜん用のロボットを導入するとか、まあいろいろあるだろう。

 でもそこで、「スタッフの接客力を伸ばす」という選択肢もあって良いのではないだろうか。

 私は現在伊豆に住んでいますが、冒頭のコンビニに行くためにわざわざ車で40分走らせて行くこともある。

 飲食店での一番の「売り」は「料理」であり、「味」であることは間違いない。

 けれど、そこに「接客が良いお店」というプラスアルファがあったら、さらに強くなれるのではないだろうか。

 売上は「人」から生まれる。そういうことをもう一度考えていきたい。

 

 

 

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